心配性すぎ?子供の不安障害のサインと親の接し方。安心の作り方

心配性すぎ?子供の不安障害のサインと親の接し方。安心の作り方

「ママから離れられない」「学校に行こうとするとお腹が痛くなる」。それは甘えではなく、子供の心が「不安」でパンクしているサインかもしれません。HSCとも関係が深い「子供の不安障害」の具体的な症状や、家庭でできる正しい接し方、病院へ行く目安について解説します。
元・超豆腐メンタルなぎさ|HSP×不安障害
元・超豆腐メンタルなぎさ|HSP×不安障害
 

心配性すぎ?子供の不安障害のサインと親の接し方。安心の作り方

「明日、学校に行くのが怖い…」と毎晩泣く。 日曜日の夕方になると、必ず「お腹が痛い」「頭が痛い」と言い出す。 少しでもママの姿が見えないと、パニックになって探し回る。


我が子のそんな姿を見て、 「どうしてこんなに弱いの?」 「私の育て方が過保護すぎたのかな?」 と、自分を責めていませんか?


こんにちは、HSPママのなぎさです。


子供が「怖い」「行きたくない」と泣くたびに、胸が締め付けられますよね。 「甘えさせていいのか、心を鬼にして背中を押すべきなのか」 この葛藤は、本当に苦しいものです。


もし、お子さんの「心配」や「怖がり」が、日常生活に支障が出るレベルだとしたら。 それは性格の問題ではなく、「小児不安障害」という、心のSOSかもしれません。


今日は、繊細な子供たち(HSC)とも関係が深い「子供の不安」の正体と、親だけができる「安心基地」の作り方についてお話しします。



ただの「心配性」と「不安障害」の違いは?

誰でも、テストの前や発表会の前には不安になります。 これは正常な反応です。 しかし、不安障害とは、「火災報知器が誤作動を起こして、鳴り止まない状態」のことを言います。


安全な場所にいるのに、脳が「危険だ!逃げろ!」と命令を出し続けているため、本人は恐怖で動けなくなってしまいます。


子供の場合、言葉で「不安だ」とうまく言えないため、以下のような「体や行動のサイン」として現れることが多いのが特徴です。


子供が出している「SOS」のサイン(症状)

1. 母子分離不安(ママから離れられない)
小学校高学年になっても、親と離れることを極端に怖がります。 「ママがいなくなったら、事故に遭うかもしれない」といった悪い想像が止まらず、登校できなかったり、一人で留守番やお風呂に入れなかったりします。


2. 身体化障害(お腹や頭が痛くなる)
これは仮病ではありません。 強いストレスによって自律神経が乱れ、本当に激痛や吐き気を感じています。 「学校に行きたくないから嘘をついている」と叱るのは、追い詰められてしまうので絶対にNGです。


3. 場面緘黙(ばめんかんもく)
家ではおしゃべりなのに、学校や外では石のように固まって一言も話せなくなります。 「人からどう見られるか」という不安(社交不安)が強すぎて、声が出なくなるのです。


4. 全般性不安(あらゆることを心配する)
「地震が起きたらどうしよう」「将来戦争になったらどうしよう」「テストで0点を取ったら人生終わりだ」など、現実には起きていないことを常に心配して、リラックスできません。


なぜ、うちの子はこんなに不安がりなの?

「愛情不足?」と悩むママがいますが、多くの場合、原因は「脳の気質」です。


特に、HSC(ひといちばい敏感な子)は、生まれつき「扁桃体(へんとうたい)」という脳の恐怖センサーが敏感です。 他の子が気にならないような「先生の大きな声」や「友達の不機嫌な顔」も、HSCにとっては「身の危険」として感知されます。


つまり、お子さんは甘えているのではなく、人一倍感度の高いセンサーを持って、必死に世界を警戒しながら生きているのです。


親ができる「接し方」の正解とNG行動

では、不安で震えている子供に対して、親はどう接すればいいのでしょうか。 良かれと思ってやっていたことが、逆効果になることもあります。


NG行動:無理やり「荒療治」をする

「行っちゃえば慣れるよ!」「怖くないよ!」と、無理やりその場に突き放すこと。 これは、泳げない子を海に突き落とすのと同じです。 「親は助けてくれなかった」という絶望感が残り、不安はさらに強固になります。 また、「大丈夫、大丈夫」と軽く流すのも、「僕の怖さをわかってくれない」と孤独を感じさせてしまいます。


正解:まずは「不安」そのものを認める

一番の薬は、「共感」です。


「そんなことないよ」と否定せず、 「そっか、怖いんだね。その気持ち、わかったよ」 と、まずは恐怖心をそのまま受け止めます。


「ママがわかってくれた」 これだけで、子供のパニックは少し落ち着きます。 その上で、スモールステップを提案します。

「学校の門まで行ってみようか。無理なら戻ろう」
「ママも一緒に教室まで行くよ」

「いつでも逃げていい」「絶対に親が守ってくれる」という安心感(安全基地)があって初めて、子供は外の世界への一歩を踏み出せます。


病院を受診する目安は?

「これくらいで病院に行っていいのかな?」と迷うかもしれません。 以下の様子が見られたら、専門家(児童精神科や小児科)の力を借りるタイミングです。

・ご飯が食べられない、眠れない日が続いている
・不安のせいで、学校に行けない、友達と遊べない
・「死にたい」「消えたい」と口にする

不安障害は、脳の伝達物質のバランスが崩れている状態なので、カウンセリングやお薬(SSRIなど)で驚くほど楽になることもあります。 「薬を飲ませるのは可哀想」と思わず、「苦しみを和らげてあげる選択肢」として考えてみてください。


まとめ:焦らないで。子供は「守られている」と感じたいだけ

不安が強い子は、想像力が豊かで、危険察知能力に優れた賢い子でもあります。 今はその能力が暴走して苦しんでいますが、成長とともに「自分の守り方」を覚えれば、必ず落ち着く日が来ます。


今、親ができることは、不安を取り除くことではありません。 (不安をゼロにすることは不可能です)

「何があっても、ママとパパはあなたの味方だよ」
「ここ(家)にいれば、絶対に安全だよ」

そうやって、どっしりと構えて、子供が逃げ帰ってこられる「安全基地」であり続けること。 それさえできていれば、子供は自分のタイミングで、また外の世界へと冒険に出られるようになります。 焦らず、今日一日を無事に過ごせたことを、親子で褒め合ってくださいね。