

「なんで私だけ、こんなに疲れやすいんだろう?」 「みんな普通に働いているのに、どうして私は毎日ヘトヘトなの?」
そんなふうに悩んでいませんか? 周りの人は楽しそうに雑談しているのに、自分だけ愛想笑いで精一杯。 家に帰ると、泥のように眠ってしまう…。
もしかしたらそれは、あなたの性格が弱いからでも、能力が低いからでもなく、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という生まれ持った気質が理由かもしれません。
この記事では、HSP・不安障害持ちの私が体験してきた、繊細さんなら思わず「わかる!」と叫んでしまうHSPあるあるを、ジャンル別に詳しくご紹介します。
これを読めば、「私だけじゃなかったんだ」という安心感と、明日から少しだけ楽に生きるヒントが見つかるはずです。

HSPさんが日常で一番エネルギーを使うのが「対人関係」です。 決して人が嫌いなわけではないけれど、相手の感情を「読みすぎて」自爆してしまうんですよね。
職場や家庭で、誰かがイライラしてドアを「バン!」と閉めたり、溜息をついたりすると、ビクッとしてしまいます。 「私、何か気に障ることしたかな…?」 「あの時の言い方がまずかったかな?」 実際は全く関係ない(相手がただ寝不足なだけ、とか)のに、自分の行動を必死に振り返って、胃が痛くなってしまいます。
相手からのLINEに「。」がついているだけで、「怒ってる?」と深読みしてパニック。 返信を打つ時も、「この言い回しだと冷たいかな?」「絵文字は変じゃないかな?」と推敲しすぎて、たった2行を送るのに30分かかることも。 送信ボタンを押した後は、ドッと疲れてスマホを投げ出したくなります。
飲み会やランチの帰り道、楽しかったはずなのに脳内で反省会がスタートします。 「あの時、あんなこと言わなきゃよかった」 「相手が一瞬、真顔になった気がする」 「調子に乗って喋りすぎた…死にたい…」 お風呂に入っても止まらず、結局その日は「次は気をつけよう」と落ち込んで眠りにつきます。
1対1なら深く話せるのに、3人以上になると急に「観客」になってしまいます。 「今話したら会話の腰を折るかな?」 「AちゃんはBちゃんと話したそうだな」 と、全体のバランスを考えすぎて発言のタイミングを見失い、結局ずっとニコニコ愛想笑いをして終わります。
相手の声のトーン、目の動き、ちょっとした空気感で、「あ、この人今嘘ついてるな」とか「本当は行きたくないんだな」というのが直感でわかってしまいます。 気づかないフリをするのが大人な対応だとわかっていますが、全て察してしまうのは結構しんどいものです。
✅ 【対策】心のバリアを張ろう 他人の感情に巻き込まれそうになったら、「心のATフィールド(バリア)」をイメージしてください。 「あの人が不機嫌なのは、あの人の課題。私の問題ではない」 と、心の中で線引きをする(課題の分離)練習をするだけで、ダメージは半分以下になります。
責任感が強く、細部まで気づいてしまうHSPさん。 「仕事が丁寧」と評価される一方で、本人は毎日ギリギリの精神状態で戦っています。
隣の席で同僚が上司に怒鳴られていると、まるで自分が怒られているかのように心臓がバクバクします。 その場のピリピリした空気や「負のオーラ」をダイレクトに受信してしまい、怒られている当本人よりも私の方がダメージを受けて早退したくなる…なんてことも。
仕事に集中している時に電話が鳴ると、「ビクゥッ!!」と変な声が出るくらい驚きます。 「何を聞かれるんだろう」「答えられなかったらどうしよう」と予期不安が働き、受話器を取るのが恐怖です。 電話を取る前に、一度深呼吸しないと手が震えてしまいます。
背後に人が立ったり、パソコン画面を見られたりすると、緊張で頭が真っ白になります。 普段なら絶対にしないようなミスを連発したり、タイピングの手が止まったり。 「監視されている」というプレッシャーにめっぽう弱いのです。
「忙しいから無理」と言えず、自分の仕事を後回しにしてでも引き受けてしまいます。 「私がやった方が早いし…」「断って嫌な顔されたくないし…」 結果、キャパオーバーになって自滅。でも「助かったよ」と言われると、次も断れなくなってしまう負のループです。
「誤字脱字はないか」「失礼な表現はないか」「CCの入れ忘れはないか」 確認に確認を重ね、指差し確認までして、それでも送信ボタンを押す瞬間に「えいっ!」と勇気がいります。 送った後も「本当に大丈夫だったかな」と送信済みフォルダを何度も見返してしまいます。
✅ 【対策】60点で提出する勇気を HSPさんは「100点じゃないと怒られる」と思いがちですが、会社は「60点」でも回ります。 メールの見直しは「1回だけ」と決めるなど、自分の中で「合格ライン」をあえて下げるリハビリをしましょう。
「神経質」と言われがちですが、これはワガママではなく、五感の感度が良すぎるために起こります。
救急車のサイレン、子供の金切り声、風船が割れる音などが本当に苦手です。 また、スーパーの真っ白な蛍光灯や、スマホの画面の明るさで頭痛が起きることも。 「眩しい」「うるさい」というより、「痛い」に近い感覚です。
後ろから「お疲れ様」と声をかけられただけで、椅子から飛び上がるほど驚いてしまいます。 周りからは「大袈裟だよ(笑)」と笑われますが、本人は心臓が止まりそうなくらい必死。 近づく時は足音を大きめにお願いしたいものです。
セーターのチクチクや、肌着のタグのガサガサが気になって発狂しそうになります。 雨の日の靴下の濡れた感じや、手にベタつくものがつくのも苦手。 身につけるものは「肌触り命」で選んでいます。
休日、ショッピングモールやイベントに出かけた帰宅後は、電池が切れたように動けなくなります。 楽しかったとしても、大量の「音・光・人の気配・情報の渦」の処理に脳が疲れ切ってしまうのです。 これを私は「強制シャットダウン」と呼んでいます。
隣の席の人が話している内容(愚痴や噂話など)が、聞きたくなくても全部耳に入ってきます。 「あ、その話、矛盾してるな…」とか考え出してしまい、自分の読書や作業に全く集中できません。
✅ 【対策】物理的な装備で防御する これは気合いでは治りません。「道具」に頼りましょう。 ノイズキャンセリングイヤホンは、HSPにとって「命綱」です。 伊達メガネやマスクをするだけでも、世界との間にフィルターができて安心感が増しますよ。
HSPの「D(Deep Processing)」の部分。深く処理する特性です。
テレビで痛ましい事件や事故のニュースが流れると、被害者やその家族に感情移入しすぎて、自分が辛くなってしまいます。 ワイドショーの怒鳴り声や批判合戦を見るだけで、エネルギーをごっそり削られます。
「雨の日は憂鬱」「台風が近づくと頭痛がする」など、気圧や天候の変化に敏感です。 逆に、綺麗な夕焼けや道端の花を見て、涙が出るほど感動できるという素敵な一面もあります。
転職や引越しなど、環境が変わると適応するまでに人の倍以上の時間がかかります。 最初の1ヶ月は緊張でご飯が喉を通らないこともザラです。
「もし失敗したら…」「もし電車が止まったら…」 起きてもいない未来の不安を想像して、勝手に疲れてしまいます(予期不安)。 リスク管理能力が高いとも言えますが、本人は常にハラハラしています。
どんなに大好きなパートナーや家族と一緒でも、ずっと一緒だと息が詰まります。 1日の中で「完全にひとり」になって、誰の目も気にせずボーッとする時間がないと、心が死んでしまいます。
いかがでしたか? 「これ、私のことだ!」と頷きすぎて首が痛くなった方もいるかもしれません。
これだけ多くの「あるある」があると、生きづらいと感じるのは当然のことです。 でも、忘れないでください。 これらは全て、あなたの「脳のスペックが高い」から起きていることなんです。
・人の痛みがわかる優しさ
・小さな幸せに気づける感性
・リスクを回避する慎重さ
これらは、鈍感な人には絶対に真似できない、あなたの素晴らしい才能です。
大切なのは、自分の取り扱い説明書を知っておくこと。 「今は疲れてるから、早めにイヤホンをして寝よう」 「あの人の不機嫌は、私のせいじゃない」
そうやって自分を守りながら、この「HSPの休憩所」で一緒に、ぼちぼち生きていきましょうね。