不安障害の薬は太る?効かない?副作用が怖いHSPへ送る「薬」の真実

不安障害の薬は太る?効かない?副作用が怖いHSPへ送る「薬」の真実

「薬を飲むと太るって本当?」「飲み始めたのに全然効かない…」。心療内科の薬に対する不安は尽きません。副作用(吐き気・眠気・体重増加)のメカニズムや、効果が出るまでの期間、そして「薬漬け」にならないための正しい付き合い方について、経験者の視点から徹底解説します。
元・超豆腐メンタルなぎさ|HSP×不安障害
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不安障害の薬は太る?効かない?副作用が怖いHSPへ送る「薬」の真実

【最初にお読みください】 この記事は、一般的な薬学の知識と患者体験に基づいた情報です。薬の効果や副作用には個人差があります。服薬の調整や中止は、自己判断せず、必ず主治医と相談しながら行ってください。

「薬を飲んだら、ロボットみたいに感情がなくなるんじゃないか」
「副作用で激太りするってネットで見た…」
「一度飲み始めたら、一生やめられないんじゃ…」

不安障害やパニック障害で「お薬を飲みましょう」と言われた時。 楽になりたい気持ちと同時に、薬に対する強烈な**「恐怖心」**が湧いてきませんでしたか?


こんにちは、HSP(繊細さん)のなぎさです。


私自身、初めて心療内科で薬を処方された時、待合室で「抗うつ薬 副作用 太る」と検索しまくって、処方箋をゴミ箱に捨てようかと迷った経験があります。


でも、今ならわかります。 薬は「悪魔」でも「魔法」でもなく、ただの**「補助輪」**です。


今日は、多くの人が怖がっている「副作用(太る・眠気)」の真実や、「飲んでも効かない」と感じる時のカラクリについて、包み隠さずお話しします。 正しく怖がることで、治療への一歩を踏み出してみませんか。



疑問1:「抗不安薬・抗うつ薬」を飲むと太るって本当?

結論から言うと、「太りやすくなる薬はあるが、全員が太るわけではない」です。


なぜ「精神科の薬=太る」というイメージがあるのか。 それには2つの理由があります。


① 「代謝」と「満腹中枢」への影響

一部の抗うつ薬(SSRIやNaSSAなど)や抗精神病薬には、ヒスタミンという物質をブロックする作用があります。 これが起きると、


・満腹中枢が鈍り、食欲が増す


基礎代謝が少し落ちる という現象が起きることがあります。 「水を飲んでも太る」わけではなく、**「食欲が暴走して食べすぎてしまう」**のが主な原因です。


② 「元気になって食事が美味しくなる」から

実は、これが一番多い理由かもしれません。 不安やうつ状態で食欲が落ちていた人が、薬が効いて元気になると、ご飯が美味しく感じられます。 「健康的な食欲」が戻ってきた結果、体重も元に戻る(増える)。 これは回復の証でもあるのです。


【対策】
もし急激に体重が増えた場合は、医師に相談してください。 「太りにくいタイプの薬」に変えてもらうことも可能です。


疑問2:薬を飲んでいるのに「全然効かない」のはなぜ?

「勇気を出して飲み始めたのに、1週間経っても不安が消えない!この薬は合わないんだ!」 そう焦って、勝手に飲むのをやめてしまう人がいます。 ちょっと待ってください。それには「タイムラグ」があるんです。


SSRI(抗うつ薬)は「2週間」かかる

不安障害の治療でよく使われる「SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)」は、脳内のセロトニン濃度を調整し、体質を根本から変えていく薬です。 これは、即効性がありません。 効果を感じるまでに、早くて2週間、通常は4週間〜6週間かかります。


最初の1〜2週間は、効果が出ないどころか、吐き気などの副作用だけが出ることがあります。 ここが一番辛い時期ですが、「効かない」のではなく「準備中」なのです。


即効性があるのは「抗不安薬」

一方で、飲んで30分ほどでスッと楽になるのは「抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)」です。 こちらは「頓服(とんぷく)」として使われることが多いです。 医師がどのタイプの薬を出しているのか、しっかり確認しましょう。


HSPが特に感じやすい「副作用」のリアル

HSPさんは薬への感度も高いため、副作用を強く感じやすい傾向があります。 代表的なものと、その対処法を知っておきましょう。


1. 吐き気・胃のムカムカ

飲み始めの1週間によく起こります。 胃腸にセロトニンの受容体があるため、薬にビックリしてしまうのです。

対処法: 「吐き気止め(胃薬)」を一緒に処方してもらうのが鉄則です。また、多くの場合1〜2週間で体が慣れて消失します。

2. 眠気・ふらつき

脳の緊張を緩めるので、どうしても眠気が出ることがあります。 対処法: 生活に支障が出るレベルなら、医師に相談して「夜寝る前に飲むタイプ」に変えてもらうか、量を減らしてもらいましょう。


「薬漬け」にならない?依存性が怖いあなたへ

「一度飲み始めたら、一生やめられないんじゃ…」 これが最大の恐怖ですよね。


ここで重要なのが、薬の「タイプ」を知ることです。

SSRI(レクサプロ、ジェイゾロフトなど): 依存性は極めて低いです。脳のバランスを整えるサプリメントに近い感覚で、医師の指導の下で徐々に減らせば、安全に卒業できます。
抗不安薬(デパス、ソラナックスなど): 即効性がある分、長期間・大量に飲み続けると依存形成のリスクがあります。

今の精神医療の主流は、依存性の少ない「SSRI」をベースにして治療し、依存性のある「抗不安薬」はここぞという時のレスキュー用に限定する、というスタイルです。 医師の指示通りに飲んでいれば、薬漬けになることはまずありません。


医師にどう伝えればいい?

副作用が辛い時、効かない時、我慢せずに伝えてください。 HSPさんは「先生に悪いから」と遠慮しがちですが、治療の主役はあなたです。

「太るのが怖いので、体重への影響が少ない薬がいいです」
「仕事中に眠くなると困るので、眠気の少ないものはありますか?」
「1ヶ月飲みましたが、変化を感じません」

こう伝えて怒る医師はいません。 むしろ、情報をくれた方が、医師もあなたに合った処方を出しやすくなります。


まとめ:薬は「心のギプス」。治ったら外せばいい

薬を飲むことは、敗北ではありません。 骨折した足で無理やり歩こうとするより、ギプス(薬)で固定して、骨が繋がるのを待つ方が、結果的に早く治りますよね。


不安障害の薬も同じです。 脳の神経がすり減って炎症を起こしている状態を、薬で保護して休ませてあげる。 そして、エネルギーが溜まって自力で歩けるようになったら、少しずつギプスを外していけばいいのです。


「太るかも」「効かないかも」という不安は、診察室で全部先生にぶつけて大丈夫です。 副作用のリスクよりも、「不安で動けない毎日」から抜け出すメリットの方が、今のあなたには大きいはずです。 焦らず、あなたのペースで、回復への道を歩んでいきましょう。