

「秋になると街中に響き渡るラッパの音と、『ドーカイ!』という掛け声。お祭り好きな県民性は素敵だけど、HSPの私には戦争が始まったかのような恐怖で、耳を塞いで震えている」
「水道をひねればミネラルウォーターが出るほど恵まれた土地なのに、熊本地震の時の地鳴りが忘れられず、トラックが通るたびに心臓が止まりそうになる」
「『肥後もっこす』の上司や父親に、繊細な悩みを相談しても『気合が足りん!』と一蹴されそうで、誰にも本音を言えない」
熊本県にお住まいのHSP(繊細さん)や、不安障害にお悩みの方。 火の国としての情熱や、阿蘇の壮大な自然は誇りですが、そのエネルギーの強さや、過去の震災の記憶に、人知れず心をすり減らしていませんか?
こんにちは、HSPのなぎさです。
熊本県は、非常にエネルギッシュな県です。 しかし、そのエネルギーはHSPさんにとって諸刃の剣です。 特に、藤崎八旛宮秋季例大祭(馬追い祭り)の期間中、街はラッパと太鼓、そして馬を煽る怒号に包まれます。 聴覚過敏や、「怒り」の感情に敏感なHSPさんにとって、あの期間の熊本市街地は、近づくことさえできない「危険地帯」となります。
また、熊本県民は「わさもん(新しいもの好き)」です。 新しいクリニックができると、みんなが一斉に押し寄せる傾向があり、「新しくて綺麗な病院に行きたいけど、人が多すぎて入れない」という現象が起きがちです。
今日は、熊本県のHSPさんが、お祭りの爆音や頑固な気質(もっこす)の壁に負けず、自分の心を守るための「避難所(シェルター)」となる病院を見つけるためのガイドマップを、実在のクリニック名を挙げながらお届けします。

具体的な病院名を見る前に、なぜ熊本でメンタル不調を感じると辛いのか、その背景を整理しましょう。
1. 「どうかい(ドーカイ)」の音圧ストレス 熊本の秋の風物詩であるお祭りは、HSPさんにとって最大の試練です。 早朝から響くラッパの音、馬が暴れる音、そして興奮した人々の大声。 これらは、HSPさんの脳を直接攻撃するような刺激となります。 「祭りに参加しないなんて信じられない」という同調圧力も強く、祭りの日は通院どころか、家から一歩も出られないという方が非常に多いのです。
2. 逃げ場のない「熊本市内の渋滞」 熊本市は、政令指定都市の中でも特に渋滞が激しいことで有名です。 鉄道網が限られているため車移動が必須ですが、朝夕の産業道路や東バイパス、3号線は全く動きません。 パニック障害や広場恐怖症の方にとって、「渋滞で閉じ込められる」ことは死ぬほど怖い体験です。 「病院に行きたいけど、あの渋滞に巻き込まれるくらいなら我慢する」という選択をしてしまい、症状を悪化させてしまうのです。
3. 「肥後もっこす」への相談恐怖 熊本の男性(特に年配の方)は、頑固で正義感が強い「もっこす」気質の方が多いです。 頼りがいがありますが、HSPさんのような「理由のない不安」や「繊細な悩み」に対しては、「そぎゃんこつ(そんなこと)気にすんな!」と、悪気なく否定してしまうことがあります。 これにより、「私の悩みは甘えなんだ」と自分を責め、孤立を深めてしまいます。
ここからは、地域ごとの特徴と、HSPさんや不安障害の方が通いやすいと思われるクリニックを、実名を挙げて紹介していきます。 ※病院の評判は相性によります。受診の際は必ず最新の公式サイトをご確認ください。
市電とアクセスの中心地 市電(路面電車)が走るこのエリアは、車がなくても通えるのが最大のメリットです。 ただし、お祭りの時期は交通規制がかかるので注意が必要です。
【わしずクリニック】(熊本市中央区安政町) 駕町通りや鶴屋百貨店の近くにあり、アクセスが非常に良いクリニックです。 街中にあるため、買い物のついでに通いやすく、「病院に行く」という特別感を消せます。先生は穏やかで、薬の調整にも慎重であるという評判があります。ただし、立地が良い分、患者さんも多いため、予約をしていても待ち時間が発生することは覚悟しておきましょう。
【鶴田病院(旧・鶴田クリニック)関連】(熊本市中央区水前寺など) 水前寺公園の近くや保田窪エリアには、歴史ある精神科・心療内科が点在しています。 特に水前寺エリアは、緑が多く落ち着いた環境です。鶴田病院のような大きな医療機関は、デイケアやリワークプログラムが充実しており、「社会復帰したいけど焦ってしまう」というHSPさんに適したペースメーカーとなってくれます。
【上通クリニック】(熊本市中央区上通町) アーケード街「上通」の中にあり、雨の日でも濡れずに通えます。 おしゃれなカフェや本屋さんが近くにあるため、診察の前後に自分の時間を楽しむことができます。心療内科だけでなく内科も標榜している場合、「風邪気味で」と言って入りやすいのがメリットです。
TSMC特需と人口急増地帯 半導体工場の進出で、今最もホットなエリアです。 人口急増に伴い、新しいクリニックも増えていますが、どこも混雑しています。
【菊陽病院】(菊池郡菊陽町) 地域の中核となる精神科病院です。 「病院」という規模感が苦手な方もいるかもしれませんが、スタッフ数が多く、個人クリニックでは抱えきれない重い不安感や不眠にも対応してくれます。駐車場が広大なので、運転が苦手なHSPさんでも安心して停められます。バイパスからのアクセスも良好です。
【弓削病院】(熊本市北区龍田) 東区との境界に近いエリアにある、緑に囲まれた病院です。 敷地が広く、ゆったりとした時間が流れています。「街中のビル診察室は閉塞感があって怖い」というパニック障害の方は、こうした郊外の開放的な病院の方が、深呼吸ができるかもしれません。
工業都市と人情味 八代市は県南の中心ですが、医療機関の選択肢は熊本市ほど多くありません。
【八代更生病院】(八代市) 古くから地域を支えている病院です。 建物は歴史を感じさせますが、その分、ベテランのスタッフが多く、「もっこす」な八代の気質を理解した上で、優しく接してくれる安心感があります。新八代駅周辺の開発エリアからは少し離れますが、静かな環境で療養したい方には向いています。
【クリニック選びのコツ】 八代エリアで個人のクリニックを探す場合、Googleマップの口コミだけでなく、実際に電話をかけて「受付の方の声のトーン」を確認してください。 八代弁は少し語気が強く聞こえることがあるため、電話口の対応が柔らかいクリニックを選ぶのが、HSPさんが通い続けるための秘訣です。
雄大な自然と医療アクセス 阿蘇や天草は、景色は最高ですが、専門医に通うには「山越え」や「橋越え」が必要です。 特に阿蘇エリアは、冬場の凍結や、噴火警戒レベルによる不安がつきまといます。
【阿蘇やまなみ病院】(阿蘇市) 阿蘇エリアのメンタルヘルスを支える重要拠点です。 雄大な阿蘇五岳が見える環境は、それだけでセラピー効果があります。しかし、通院に片道1時間以上かかる場合は、無理をせず、熊本市内のクリニックのオンライン診療を併用することも検討してください。 天草エリアの方も同様に、橋(天草五橋)が渋滞すると逃げ場がなくなるため、地元の内科とかかりつけ医として連携しつつ、専門的な判断は遠隔で仰ぐスタイルが安全です。
最後に、火の国・熊本ならではの選び方のコツをお伝えします。
1. 「地震」への配慮があるか 熊本地震を経験したHSPさんは、建物の揺れや音に極端に敏感になっています(PTSD傾向)。 クリニックを選ぶ際、「ビルの高層階」は揺れを感じやすいため避け、「1階か2階」にあるクリニックを選ぶと安心です。 また、近くで工事をしていないかどうかも、Googleマップのストリートビュー(撮影日)などで確認しておきましょう。
2. 「わさもん」の波に乗らない 新しくできたばかりのクリニックは、綺麗ですが、オペレーションが落ち着いておらず、待ち時間が長くなったり、予約システムが混乱していたりすることがあります。 HSPさんは混乱した空気を感じ取って疲れてしまうので、あえて「開院してから数年経っている」、落ち着いたクリニックを選ぶのが賢明です。
3. 「水」を味方につける 熊本は地下水都市です。 病院の待合室にウォーターサーバーがあったら、ぜひ飲んでみてください。 地元の美味しい水は、薬を飲むためだけでなく、高ぶった交感神経を鎮める「精神安定剤」代わりになります。 「水が美味しい病院は、良い病院」という独自の基準を持ってもいいくらいです。
阿蘇山のカルデラは、世界有数の広さを誇ります。 一度噴火して空っぽになったからこそ、あのような美しい草原が生まれました。
HSPさんの心も、一度空っぽになるまで落ち込んだとしても、そこからまた美しい緑が芽吹きます。 「もっこす」になれなくても、「わさもん」になれなくても、あなたはあなたのままで素晴らしいのです。
いきなり団子でも食べて、素朴な甘さと温かさに包まれてください。 熊本の豊かな水のように、あなたの心が澄み渡る場所が、必ず見つかります。