【HSP育児】子供の声が苦痛・触られたくない。「母親失格」と責める前に

【HSP育児】子供の声が苦痛・触られたくない。「母親失格」と責める前に

【HSP育児】子供の声が苦痛・触られたくない。「母親失格」と責める前に
元・超豆腐メンタルなぎさ|HSP×不安障害
元・超豆腐メンタルなぎさ|HSP×不安障害

【HSP育児】子供の声が苦痛・触られたくない。「母親失格」と責める前に

「ママ、ママ、ママ!!」 「ギャーーー!!(突然の癇癪)」 テレビの音、おもちゃが散らばる視覚的なノイズ、足にまとわりつく感触。


夕方になると、愛する我が子の声が「騒音」に聞こえてしまい、耳を塞ぎたくなる。 「ちょっと離れて! 今は触らないで!」と叫び出したくなる。


そして子供が寝静まった夜、寝顔を見ながら一人反省会。


「なんであんなに怒っちゃったんだろう」 「みんな普通にやってるのに、なんで私はできないんだろう」 「私は、母親失格だ」


こんにちは、HSP(繊細さん)ママのなぎさです。


もし、あなたが今、こんなふうに自分を責めて泣いているなら。 どうか、涙を拭いて聞いてください。


それは、あなたの性格が悪いからでも、愛情が足りないからでもありません。 HSP特有の「感覚過敏」によって、脳のキャパシティが限界を超え、ショートしているだけなのです。


今日は、きれいごとは抜きにします。 なかなか人には言えない「HSPママのリアルな苦悩」と、私たちが潰れずに育児をするための「生存戦略」について、詳しくお話しします。



なぜHSPにとって「育児」はこんなに過酷なのか?

HSP気質を持たない人からすれば、 「子供がうるさいのは元気な証拠」 「ママなんだから我慢しなさい」 で片付けられてしまうかもしれません。


でも、HSPの脳にとって、育児環境は「24時間営業のパチンコ屋で、ジェットコースターに乗り続けている」ようなものなのです。


脳の神経システムが人一倍敏感な私たちにとって、育児は「刺激」の連続攻撃です。


1. 「聴覚過敏」へのダイレクトアタック

HSPは音に敏感です。 子供の高音の泣き声、予測不能な奇声、おもちゃの電子音、何度も繰り返される「ねえ見て見て」。 これらは単なる音ではなく、「脳に直接突き刺さる鋭利な刃物」のような刺激となって、神経を削っていきます。 「うるさい」と感じる前に、「痛い」と感じてしまうのです。


2. 「触覚過敏」による接触疲れ

「抱っこ!」「おんぶ!」 愛しい我が子のスキンシップですが、HSPはずっと触れられていると「皮膚感覚」が疲れてしまいます。 自分の境界線が侵入され続けることで、生理的な不快感や鳥肌が立つような感覚に襲われることがあります。 これを「タッチ・アバージョン(接触嫌悪)」と言いますが、HSPママには非常によくあることです。


3. 「共感疲労」で子供と一緒につらくなる

子供が泣いていると、自分まで悲しくなったり、不安になったりしませんか? 境界線が薄いHSPは、子供の不機嫌や癇癪を、自分のことのようにダイレクトに受け取ってしまいます。 「子供をなだめなきゃ」というプレッシャーと、「自分もつらい」という感情が混ざり合い、パニックになってしまうのです。


「理想のママ」と「現実の私」のギャップ

HSPさんは、まじめで良心的な人が多いです。 だからこそ、理想が高い傾向にあります。

「いつも笑顔で優しく」
「手作りの料理を食べさせて」
「散らかった部屋は片付けて」

SNSで見かけるキラキラしたママと、髪を振り乱してイライラしている自分を比べては落ち込む。 この「自分への厳しさ」が、さらにメンタルを追い詰めます。


でも、断言します。 HSPママが「普通のママ」と同じようにやろうとしたら、壊れます。 私たちは、「あえて手を抜く技術」を持たないと、生き残れないのです。


HSPママが笑顔を取り戻すための「生存戦略」5選

今日から「母親なんだから」という呪いを捨てましょう。 HSPママに必要なのは、完璧な育児ではなく、「刺激を物理的に減らすこと」です。


① 家の中でも「耳栓・ノイキャン」をする

これが一番効果的で、今すぐできる対策です。 「子供の声を聞こえなくするなんて」と罪悪感を持つ必要はありません。 「子供の声を、優しい音量にする」だけです。


私は、子供が癇癪を起こした時や、夕方のバタバタする時間は、AirPods(ノイズキャンセリング)や耳栓を装着します。 音が遠くになるだけで、脳への突き刺さる刺激がなくなり、不思議と「はいはい、どうしたの?」と余裕を持って接することができるようになります。


② 視界を遮断する(サングラス・アイマスク)

部屋におもちゃが散乱しているのを見るだけで、イライラしませんか? 視覚情報も脳を疲れさせます。 限界が来たら、薄い色のサングラスをかけたり、5分だけホットアイマスクをして「視界」を閉じてください。 「見ない」だけで、脳のメモリは回復します。


③ トイレに「5分」こもる避難訓練

限界が来たら、子供が泣いていても(安全を確保した上で)トイレに鍵をかけて逃げ込みます。 たった5分でも「誰にも見られない、触られない、話しかけられない時間」を作ることで、脳の熱暴走をクールダウンさせます。 これは育児放棄ではなく、ママが爆発しないための「緊急避難」です。


④ 動画やゲームに頼ることを「悪」としない

「テレビばかり見せると良くない?」 そんなことより、ママがイライラして爆発する方が、子供にとっては悪影響です。 YouTubeやゲームに子守りをさせている時間は、ママにとっての貴重な「感覚遮断タイム」。 堂々と頼りましょう。その分、回復してから笑顔で抱きしめてあげればいいんです。


⑤ 「良い母親」のハードルを地面まで下げる

今日の目標は「子供とママが生きていること」。それだけで100点満点です。 ご飯はお惣菜やレトルトでいい。 お風呂は1日くらい入らなくても死なない。


動画を見せ続けてもいい。 HSPママは、普段がんばりすぎているので、意識して「ダメなママ」になるくらいで丁度いいバランスになります。


まとめ:ママの笑顔が、子供にとっての正解

HSPママは、共感力が高いので、子供の気持ちに深く寄り添える素晴らしい才能を持っています。 子供の小さな変化に気づき、一緒に道端の花に感動し、深い愛情を注げるのは、HSPママならではの強みです。


ただ、ちょっとだけ「刺激に弱く、疲れやすい」だけ。


だから、自分を守るアイテム(耳栓など)を使ったり、逃げる時間を作ったりすることを、どうか許してあげてください。 あなたが「母親失格」なんてことは、絶対にありません。


子供にとって一番の栄養は、手料理でも片付いた部屋でもなく、**「ママが笑っていること」**なのですから。


今日くらいは、家事なんて放り出して、子供と一緒に早めに布団に入ってしまいましょう。 毎日、本当にお疲れ様です。 世界中のHSPママに、心からのハグを送ります。